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グルーミングって?SNSの危険性から子供を守るには

グルーミングって?SNSの危険性から子供を守るには

この記事の内容
  1. グルーミングって何?
  2. どんな手口で近づいてくるの?
  3. グルーミングの怖さ
  4. ネットの広がりと危険性
  5. グルーミングを防ぐには?
  6. 被害に遭ったらどうする?

 

1. グルーミングって何?

グルーミングとは、子どもに近づいて信頼関係を作り、だまそうとすることです。
最初は優しくして友達のように振る舞いながら、裸の写真を送らせたり、脅して犯罪に巻き込んだりする事件が起きています。被害にあっていることに、自分自身では気がついていないこともあります。

2. どんな手口で近づいてくるの?

  1. SNSで話しかける

    • SNS上で「一緒にゲームしよう」「悩みを聞かせて」などといって接近
    • 偽名嘘のプロフィールを使い、子どもに安心感を持たせます

 

34歳 男性
34歳 男性
こんにちは!今何年生?
17歳 女性
17歳 女性
今高校2年生だよ~
34歳 男性
34歳 男性
同い年だ!よろしく!

 

  1. 褒めたり優しくしたりする

    • 「君は特別だよ」「大事に思っている」と甘い言葉で洗脳します
    • 無条件でほめたり、認めたりされることで徐々に相手を信頼してしまいます

 

  1. 子どもの家庭や学校の悩みを利用

    • 子どもが抱えている悩みを聞き出し「君の味方だよ」と言って心を開かせます
    • 自覚のないうちに依存状態になってしまうことも

 

心理操作のカギは「相手を信頼できる」と思い込ませること

→SNS上でのやり取りだと加害者の本当の姿が見えない!


3. グルーミングの怖さ

  • 家族や友人に相談しにくい問題なので、孤立感から鬱や自殺願望に陥ってしまう
被害男子生徒
被害男子生徒
恥ずかしくて人に相談できなかった
被害女子生徒
被害女子生徒
周囲にばらされたらと思うと抵抗できなかった

 

  • SNS上で情報を拡散されると社会的信用や評判が損なわれる
被害男子生徒
被害男子生徒
Xで拡散されて誹謗中傷された……

 


4. ネットの広がりと危険性

子どもも自分用のスマホを持ち、手軽にインターネットを使っています。
子どもにとってはいつでもどこでも便利にネットにアクセスできる反面、親や教員の目が届かない場面が多くあり、グルーミングに周囲が気づけない状況が増えてしまっています。

    • SNSの普及
      親の目が届かない場所で知らない人と話せてしまうため、児童被害が深刻化してしまうことが増えています。
    • 孤独な子どもの増加
      家族や地域でのつながりが弱まり、子どもがオンラインでのつながりに依存してしまうことも多くなってしまうことも。
    • ネットのリスク意識の低さ
      ネットの危険性について理解しないままにSNSを利用してしまうことで、トラブルや犯罪被害に遭いやすくなってしまいます。

 


5. グルーミングを防ぐには?

  1. 親や教員の「目」が届くように

    • 大人の目が届かないところで被害は発生します。
    • フィルタリングや管理アプリの活用が大事です。
  2. ネットリテラシー教育

    • 大人の目を行き届かせるといっても、そこには限界もあります。やはり、子ども自身が「自分で自分の身を守る」力=ネットリテラシーを高めることが必要です。
    • 子どもがネットで安全に活動できるように、不審なアカウントを見分ける方法や個人情報を守る方法を教えます。
    • ネットリテラシーがまだ身についていないと思う場合は、子どものネット利用自体を制限することも手段の一つです。
  3. 相談しやすい環境を作る

    • 被害内容の多くは性的なものであり、周囲に相談するハードルが非常に高いのがこの犯罪の特徴です。
    • なので、学校や家で子どもが「困ったら話してもいい」と思えるような環境づくりが一層大切です。
    • 気を付けていても被害にあってしまうことがあります。その時相談できる大人が身近にいることが子供にとって一番大切なことです。

 


6. 被害に遭ったらどうする?

もしもグルーミングの被害に遭ってしまったら、「躊躇せずに相談・対応」が大切です。

電話相談

・性犯罪被害相談電話の全国共通番号(通話料無料)
 #8103(ハートさん)
・性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(通話料無料)
 #8891(はやくワンストップ)
※NTTひかり電話からかける場合:0120-8891-77
・児童相談所虐待対応ダイヤル(通話料無料)
 189(いちはやく)

被害にあった児童は心に傷を負っています。

専門家の手助けを借りつつ、被害児童のケアをしなくてはなりません。

ご家族だけで抱え込まず、行政などの力を借りて被害に対応することが大切です。

 


7. まとめ

グルーミングはネットリテラシーが身についていない小学生~高校生を狙う卑劣な犯罪です。また、巧妙な手口で近づいてくるため、大学生が被害にあってしまうこともあります。

グルーミングの被害にあうことを未然に防ぐためには親子でのコミュニケーションが必要不可欠です。犯罪者は家庭や学校で孤立している子、誰かに悩みを相談できない子を狙います。

まずは、知らない人と連絡を取れないようにフィルタリングを設定することが対策の一つとなります。

その上で、もしも被害に遭ってしまった場合に備え、子どもが誰かに相談しやすい環境づくりや、親子のコミュニケーションを積極的にとることを意識することが大切です。

最後に

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