慶應義塾大学 環境情報学部 サイバー防犯教育等研究会 R.K
はじめに
この研究にあたって、ワークショップを実施した学校教職員の方々にアンケート調査をさせていただきました。改めて、回答してくださった先生方、ありがとうございました。
今回の記事では、生徒との年齢が近い大学生講師が指導する際の効果と逆効果を検証し、今後のインターネットリテラシー授業改善に向けて本研究会で実施すべき活動を提案しています!サクサクと読んでいただきたく要点をまとめましたので、ぜひ読んでいただき、本研究会の活動に興味を持っていただけますと幸いです。
【効果】大学生は生徒に親近感を抱いてもらいやすい?!
頂いた回答結果から、以下のような声をいただきました。
このように、生徒に親近感を持ってもらうことで、授業の関心を寄せることができ、大学生講師だからこそ発揮できる効果だと言えると考えました。
【提案】ナレッジマネジメントでより専門的な知識を!
説得力がある大学生だからこそ、専門家に負けない知識量を養うことで、より発信力があるのではないか?!
- オンラインで情報共有
→自分が体験したインターネットリテラシーに関する情報(例えば自分のSMS宛のフィッシング詐欺等)を全体で共有することで授業での紹介例の引き出しを増やす
- 授業時間を活かした班別学習と発表で共有
→これまでの指導経験を遡り生徒から受けた質問等を振り返り深掘りし、全体に共有する
- 書籍の活用
→警察庁等より専門知識を有す方々から書籍を推奨してもらい、メディアセンターを活用して知識を得る。
【逆効果】親近感が強すぎる場合生徒との距離感が不適切になってしまうかも?!
頂いた回答結果から、以下のような声をいただきました。
このように、大学生講師との距離感が近くなりすぎることは教員の方々の懸念点の一つであることがわかり、大学生講師からも「生徒に注意がしにくい」という声があったことからも、強すぎる親近感は授業中の雰囲気にも影響してしまう可能性が考えられます。
【提案】マイクロティーチングで指導スキルを!
大学生講師は、教職員の方々よりも、授業の雰囲気を立て直したりすることにあまり慣れていない、、
そこで、研究会の授業時間を利用して模擬授業で練習することで、授業に集中しやすい雰囲気づくりを目指します。
↓訓練するスキル↓
- 声の聞き取りやすさ
- 話す速度の改善
- 雰囲気を立て直す声がけの練習
毎年新たに研究会員を迎え入れる中で、人前で話す経験、教える経験には個人差があります。
そこで、マイクロティーチングを導入することによってより目的や要点を絞った練習を行い大学生講師の指導スキル向上を図ります。
まとめ
今回の記事では、生徒との年齢が近い大学生講師が指導する際の効果と逆効果を検証し、今後のインターネットリテラシー授業改善に向けて本研究会で実施すべき活動を提案しました。これまで本研究会の授業を依頼してくださった学校の先生方やそうでない方々もぜひ一度依頼していただけますと嬉しいです。
改めて、この研究にあたって、ワークショップを実施した学校教職員の方々にアンケート調査をさせていただきました。改めて、回答してくださった先生方、ありがとうございました。
今後とも慶應義塾サイバー防犯教育等研究会をよろしくお願いいたします。
最後に
知っておきたい豆知識
私たちのサイト内では、ほかにも様々な「インターネットを使用する際に知っておきたい豆知識」を発信しています!ぜひご覧ください!
特別授業を通じて、子ども達をサイバー犯罪から守る!
私たちは、サイバー防犯ボランティア活動の一つとして、小中高生向けのネットリテラシー特別授業を実施しています。私たち研究会生が実際に学校に赴くほか、オンラインでも実施してます。
また、専門家による保護者向けの講演会も承っています。ご依頼、お待ちしています!