豆知識

ペアレンタルコントロールを知っていますか?

ペアレンタルコントロールを知っていますか?

近年、スマートフォンの利用は未就学児や小学生にも広がっています。

「青少年のインターネット利用環境実態調査」(こども家庭庁(2024))によると、2023年現在で、0~6歳の68.0%、小学生(6~9歳)の90.0%がインターネットを利用しています。利用はテレビや自宅用のパソコン、ゲーム機が多く、スマートフォンも増えています。動画やゲーム、音楽など、インターネットには魅力的なコンテンツが豊富にあります。

しかし……

「リビングで使う約束をしているのに、子どもが守らない」

「ゲームのやりすぎを止めたい」

「うっかり課金してしまうかも」

など、お子さんへの心配は尽きないことでしょう。

そこで必要となるのが「ペアレンタルコントロール」です。

① ペアレンタルコントロールとは

ペアレンタルコントロールとは、保護者がお子さんのインターネット利用の使い方を整えることをいいます。
ペアレンタルコントロールは家庭内ルールやフィルタリングなどの方法があります。
総務省(2022)が発表した調査では、0~9歳のお子さんに対しては「親がいる所だけで使う」、「利用時間帯」、「合計利用時間」といった約束をしているご家庭が多いようです。ただ、お子さんの年齢に合わせたルール、ルールの作り方やサービスの機能の活用方法を知りたいという保護者が40%前後となっており、実際にルールを守らせる難しさもあるようです。

② フィルタリング機能

家庭内ルールを補ってくれるのが、スマートフォンのOSや携帯電話会社などが提供しているフィルタリング機能です。

  • NTTドコモやau、Softbankが提供する「あんしんフィルター」

利用時間帯の制限、お子さんの年齢に合わせてサイトアクセスやアプリの利用制限ができます。

  • Googleの「ファミリーリンク」やAppleの「スクリーンタイム」

合計利用時間、アプリのインストールやアプリ内課金の制限をはじめ、お子さんが閲覧したサイトや利用したアプリの確認、位置情報の検出といった機能が揃っています。

これらのような多くのサービスでは、保護者の管理用アプリとお子さんのアプリが異なっています。そのため、お子さんがアカウントを削除したり、アプリの設定を変更したりすることができないので、安心してお子さんの利用状況を見守ることができます(総務省(2024))。

③ 監視か見守りか

最初に「コントロール」という言葉を聞くと、制限や監視のように思われるかもしれません。
しかし、家庭内ルールとフィルタリングの両方からお子さんを見守ることは、思わぬトラブルからお子さんを守る大事な手立てとなります。

警察庁(2024)によると、令和5年、SNSに起因する事犯(SNSを通じて面識のない被疑者と被害児童が知り合い、交際や知人関係等に発展する前に被害にあった事犯)による被害児童数は1,665人。フィルタリングの利用の有無が判明した被害児童の内訳を見ると、89.4%の児童が「フィルタリングを利用していない」と答えています。

④ まとめ

現在、総務省や都道府県、携帯電話会社などのさまざまなサイトで「ペアレンタルコントロール」についての情報を積極的に公開しています。
それらを上手に使いながら、お子さんと「守れる約束」を話し合うことや、年齢や日々の生活に応じて機能を調整する「カスタマイズ」を行うことが大切です。
そして、保護者も一緒に使い方を考え、何かあったらお子さんが相談できるような親子関係を築くことが、トラブルやリスクを防ぐことにもなります。
ペアレンタルコントロールを取り入れて、お子さんの安全で健やかなデジタルライフを見守っていきましょう。

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